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2018年04月12日

 

以前の記事で、楢葉町での「酒造り」についてのお知らせをさせていただきましたが、嬉しい続報があります。

このたび、その日本酒「楢葉の風」が完成いたしました。

 

 

楢葉町で育てた酒米を、会津美里町の酒蔵で仕込み醸造された日本酒です。

 

 

「楢葉の酒づくりプロジェクト」と銘打ったこの事業。

 

その背景には、楢葉町に生きる人々、楢葉町を愛する人々の、楢葉町への思いがありました。

 

 

 

「震災からの復興の為、急ピッチで進められた復旧工事と引き換えに、

 

がれきや大型土嚢が田畑に積み重ねられていった。

 

こうした環境に風評被害も生じた。

 

それでも、田んぼは米を作るべき場所と、

 

つの日か営農を再開するために管理し続けられてきた。

 

「楢葉の原風景を取り戻し、人々のコミュニティを再生したい」

 

地域の資源である米をつくり、

 

日本酒をつくることで再び循環の輪が広がりだすのではないか。

 

これを求めて楢葉を訪れ、お酒を酌み交わせば、

 

楢葉を語る機会が生まれる。」

 

 

 

(同プロジェクトの公式Facebookより抜粋)

 

 

プロジェクトの立ち上げに際しては、

弊社執行役員が発起人として参画させていただき、

日本酒づくりによる地域の復興、田畑の再生へ向けた試みとして提案。

 

町や町振興公社、商工会などからなる委員会が昨年10月に発足し、

初めて酒米づくりに挑戦された米農家さん、

実際の醸造を担う蔵元さん、

プロジェクトに賛同した方々の思いが、約半年を経て結実しました。

 

 

出来上がったのは純米大吟醸、

特別純米、

そしてそれぞれのうすにごり生酒の4種類。

 

 

4月9日に行われた試飲会では、松本幸英楢葉町長、

渡部英敏会津美里町長らが試飲し、

「やわらかい味わい」と評されました。

 

 

今後は楢葉町振興公社で扱うほか、コラッセ福島、

東京・日本橋ふくしま館「ミデッテ」などでも販売される予定です。

 

「楢葉町に良い風が吹くように」

との思いを込めて名付けられたこの日本酒が、

そのやわらかな味わいで、

多くの人の和を醸すことを心から願っています。

 

 

福島民報

日本酒「楢葉の風」完成 姉妹都市・美里で醸造し試飲会

 

福島民友新聞

日本酒「楢葉の風」完成 地元産米使用、復興の思い詰める

 

河北新報

楢葉復興美酒に託す 町産米を会津美里で醸造

 

楢葉の酒づくりプロジェクト 公式Facebook

https://www.facebook.com/narahanokaze/

(本稿内各写真出典)